AI-DLC ハッカソン 予選会実施報告
117チームから書類選考を通過した15チームが麻布台ヒルズでMVPデモとプレゼンを実施し、AWS Summit Japan 2026のAI-DLCハッカソン決勝戦に進出する5チームが選出された。
2026/5/30にAI-DLC を使ったハッカソンの予選会が実施されました。書類審査にエントリーした117チームのうち書類選考を通過した15チームが、5月に移転したばかりの麻布台ヒルズの新しいAWSの拠点で熱いプレゼンを繰り広げました。朝から夕方まで長時間にわたってご参加いただきありがとうございました。

私たちが今回の予選会のアウトプットとして期待していたのは、AI-DLCのConstructionフェーズを1周回してMVPを作ることでした。しかし、皆さんのプレゼンはどれも素晴らしく、我々の期待を超えるクオリティの連発に審査員たちは驚かされました。中にはConstructionを何周も繰り返したり、Inceptionに立ち戻ってコンセプトの練り直し、プレゼンの資料を商業クオリティにまで昇華させるなど、チームごとのさまざまな創意工夫が見られ、デモやプレゼンの完成度も我々の想定を遥かに上回る完成度に驚きました。中にはAI-DLC Workflowのバグを見つけて、Pull Requestがマージされるといった貢献の報告もあり、審査員用のSlackがざわざわする場面もありました。
予選会の審査では、AWS Summit Japan 2026で行われる決勝戦に出場する5チームが選ばれました。
決勝戦に進出する5チームの皆様おめでとうございます。
| 順位 | チーム名 |
|---|---|
| 1 | 気づけば、himetomo。 |
| 2 | Post-Typing |
| 3 | Vegasぎて滅! |
| 4 | SABOROUと愉快な仲間たち |
| 5 | ポワチワーズ |
AI-DLCハッカソンの決勝戦は以下の会場で行われます。「人をダメにするサービス」という挑戦的なテーマに対して、参加チームのAI-DLCの活用や工夫が間近で見られるチャンスです。ぜひ会場に遊びにきてください。
AI-DLC ハッカソン決勝 AI時代の新しい開発方法を学びながら「人をダメにする」サービスを考えよう! [GHJ306]
https://registration.awsevents.com/flow/awsevents/summitjap26/attendeeportal/page/sessioncatalog?search=GHJ306
6/26 (金) 2:30 PM - 4:50 PM JST
Hall 7: Theater 01
6/26 (金) 2:30 PM - 4:50 PM JST
Hall 7: Theater 01
予選会の審査観点の解説
さて、ここからは前回の書類審査の時と同様 に、予選会の審査観点の解説をしていきます。
事前に公開していたハッカソンの参加規約に記載している4つの審査観点に沿って審査を行いました。
事前に公開していたハッカソンの参加規約に記載している4つの審査観点に沿って審査を行いました。
MVPデモの完成度
予選会では動作するMVP(Minimum Viable Product)のデモを成果物の要件にしていました。
ここで我々が確認したかったのは、テーマに対するMVPのスコーピングと完成度です。MVPの名前の通り、そのデモがプロダクトの価値を伝える内容になっているか、デモが正常に動作するかが主な観点でした。
AI-DLCはアジャイルと同じように小さく作って大きく育てることを推奨しています。プロダクトのコアコンセプトに対して、AIと人間の意思決定によってどの範囲をMVPのスコープにして、何を決勝戦用のスコープとしたのかを評価していました。
AI-DLCプロセスの実践と工夫
書類審査では「Unit分解の適切さ」「ドキュメント品質」「ビジネスの意図の明確さ」の項目で評価していました。書類審査ではドキュメントや成果物から読み取れるものが評価対象でしたが、予選会ではドキュメントには反映されないような、チームとしてどのようにAI-DLCに向き合ったのか、AI-DLCをどのように実践したのか、各チームの創意工夫についてプレゼンの内容をもとに評価しました。
AI-DLCはステークホルダーが集まってモブワークの形式でリアルタイムに意思決定をプロダクトに反映させていく開発手法です。プロダクトに関わるステークホルダー(PdM, Engineer, Designer, Domain Expert)が集まって進めることを推奨していますが、中にはユーザーもInceptionフェーズのモブワークに参加させるといった工夫をしているチームもありました。
他にも、小さく作って何回もサイクル(Bolt)を回すことでフィードバックを集めてプロダクトの改善を繰り返したり、AI-DLC Workflowの中に自分たちのチーム用のハーネスやガードレールを敷いてAIの改善サイクルを早くする工夫を導入したり、人間のレビュー負荷を下げるための工夫をAI-DLC Workflowの中に組み込んだり、AI-DLC Workflowのバグを見つけて修正のPRを提出するなど、ここには書ききれないほどの創意工夫があり、普段からAI-DLCを普及させようとしている立場の我々にとっても学びになるような実践と工夫が各チームから発表されました。
AI-DLCは各チームの開発スタイルに合わせてカスタマイズすることを推奨にしています。そのような工夫や改善の質と量について評価していました。
創造性とテーマ適合性
こちらのテーマは書類審査の時と同じです。
しかし、審査員が書類を読んで受け取った印象と、プレゼンを通じて受ける印象が異なります。
各チームから正しいメッセージを聞いて、「人をダメにするサービス」を皆さんがどのように解釈したのか、プロダクトが解決したい課題(?)やテーマをどのように定義したのか、プロダクトの面白さや独創性、中にはビジネスとしての継続的なサイクルが回るか、AWS Summit Japanの場で発表できる内容であるかなど、総合的に評価しました。
プレゼンテーション
この評価観点では、15分間のプレゼンテーションのスキルを評価しました。
持ち時間のオーバーしないか、決勝戦という聴講者が大勢集まる場でも堂々と流暢に発表できるか、ハッカソンの場という趣旨を逸脱していないか、プレゼンテーションのトークやスライドのクオリティといった、プレゼンテーション全体を総合的に評価しました。
最後に
書類審査結果から予選会までの2週間でこれほどのクオリティのものが作れることは大変驚きました。
これは各チームがAI-DLCを実践しただけでなく、普段からAIを業務に取り入れ、AIと上手な付き合い方ができていることも大きな要因だと感じました。
これからもAI-DLCを自分たちのプロジェクトに取り入れるなど、工夫と実践を続けていただけると嬉しいです。
AWS Summit Japanの決勝戦の場で再び会えることを楽しみにしています。
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